2011年9月7日水曜日

Connecting the dots


最近面白かったお話。

Ryoh's Blog Takk...: 博報堂のインターンに受かったお話

僕も去年ある企業のインターン受けました。それもまたジョブズが言うような「点と点の繋がり」を感じるような経験です。

そもそも僕がその企業のインターンに応募した理由はとても不純で、「選考の段階で東京までの交通費が出るから」というものでした。だって仕方ない。山口ですから。東京まで片道2万て。

試しにESを書いて送ったところ、無事通過。晴れて東京行きの切符を手に入れた訳です。

面接は大手町にあるオフィスで行われました。当日僕は余裕を持って面接の3時間前には会場最寄りのマックに到着。ESを読み返したり、「スティーブジョブズ驚異のプレゼン」を読んだりしながら待機。

時間になり会場へ。驚異のプレゼンを披露しようと息まいてた僕の面接官は30代後半の男性社員。こんがりと日焼けした胸元に光るネックレス。腕には高級時計とカフスボタン。まさに「チョイワル」を具現化したような人でした。完全にビビる僕。

「一万円で最高のデートをプロデュースするにはどうする?」これが最初の質問でした。僕は完全に度肝を抜かれました。なんだこの人。面白すぎる。

「空間に価値を持たせます。雰囲気の良い個室のダイニングバー、店員とは事前に打ち合わせしておいてサプライズも用意します。具体的には…」なかなかリアルな僕の回答。4年勤めるバイト先での経験や実体験を元に話しました。

「Twitterやってる?あれで薦められて購入したモノあったら教えて。」

「今読んでるジョブズの本です。アップルが売ってるのはiPhoneという電話だけじゃない。それを持つライフスタイルそのものを提供しているという点に衝撃を覚えました。」

「一番好きなジョブズの言葉は?」

「”消費者は自分が欲しいものを知らない。”です。」

ここで空気が変わりました。若干不穏な空気。慌てて僕は補足の解説を入れました。

「さっきのデートの話と同じです。相手のことを本当に想うなら、相手が欲しいと思う前にそっと差し出してあげなきゃいけない。常に消費者のことを考えてどんなものなら喜んでくれるか模索し続けなきゃいけないんです。」

僕の補足に面接官は笑い、こう話してくれました。

「そう。それが我々の行なっているマーケティングという仕事なんだよ。」と。

僕はその時やっと、インターンシップの内容が「マーケティング」だということに気づいたのでした。また、今まで理系畑で学んできた自分にとっては初めてマーケティングという言葉の意味に触れた瞬間でもありました。

その後は時間いっぱい面接官と山口の自然や僕の学生生活について話しました。ワイルドな見かけとは対照的にソフトかつ知的な面接官の話し方やその内容に僕はすっかり魅了されていました。

面接の結果は翌日電話で通知されました。結果は合格。六本木ヒルズのテラスで思わずガッツポーズをしたのを今でもよく覚えています。

インターンシップではマーケティングからブランド企画について学びました。とても濃密で刺激的な三日間でした。僕の人生の方向性を決めた三日間と言っても過言ではありません。

9月にインターンシップを終え、就職活動をスタートさせました。もちろん僕の第一志望は決まっていました。しかし自分の幅を限定し過ぎないよう多くの企業や人の考えに触れることを意識して就職活動をしました。


来年、僕はインターンシップを経験したあの会社に入社します。先日の内定者懇親会では去年僕を魅了したあの面接官の人とも再会することが出来ました。部署は違うが、将来的にはブランド企画に挑戦したいと僕が言うと、ちょいワルなかつての面接官は「いつか一緒に仕事しような」と言って名刺をくれました。

軽い気持ちで申し込んだインターン。そこで出会った人と企業に惚れ込み、自分の人生の方向性を決める。これからです。やりたいことが沢山あります。その実現のためにも常にベストを尽くさないと。僕のインターンにまつわるConnecting the dotsの話でした。

このlifelogもそんなdotの一つになれば。

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