2012年6月4日月曜日

”オバマを大統領にした若者” Facebook共同創業者クリス・ヒューズ氏について


最近、日本でもネット選挙解禁を目指す活動が活発になってきていますね。自分としても非常に興味のある活動だったりします。そこで今回は少し昔の話ですが、既にネット選挙が当たり前となっているアメリカの大統領選挙においてバラク・オバマ氏のソーシャルメディア戦略を指揮し、「オバマを大統領にした若者」と呼ばれたFacebook共同創業者、クリス・ヒューズ(Chris Hughes)氏について書きたいと思います。


彼はもともとハーバード大学の学生でマーク・ザッカーバーグのルームメイト。ザッカーバーグと共にFacebookを立ち上げた後、アフガン進攻やイラク戦争を起こしたブッシュ政権に疑問も持ち、オバマ候補に意義を感じた彼は、高給だったFacebookを辞めて、オバマ陣営に加わりました。その時まだ若干24歳です。


ヒューズ氏は選挙戦においてmy.barackobama.com(マイ.バラックオバマ.コム、略称:MyBO)というSNSを仕掛けます。MyBOではオバマ氏の政策や生い立ちが知れるほか、動画配信サイトYouTubeによる演説ビデオが見られたり、Tシャツやアクセサリー、カップ等のオバマグッズも買えるようになっていて非常に面白いです。また、このMyBOは資金集めでも優れた機能を発揮。クリック一つで献金画面に飛べ、クレジットカードで1ドルという少額でも献金できるように。

この仕組みなら、金銭的にそれほどゆとりのない若い有権者でも、無理のない額で献金が可能に。結果的にオバマ陣営は約100万人の個人献金者と、6億ドルという巨額な献金を集めたのでした。

MyBOでオバマ氏を大勝させた後、彼が取り組んだのが社会貢献に取り組むNPOや慈善団体と一般の人々を繋ぐSNS「Jumo」の立ち上げでした。社会問題の解決に特化したSNSであるJumoは、NPOにとって価値ある広報、資金調達、ネットワーキングツールとして機能しています。自分も非常に興味があるSNSです。

また今年3月には伝統ある雑誌「The New Republic」のオーナーシップを取得、パブリッシャー&編集長としてデビューしたヒューズ氏。これからも氏の活躍がとても楽しみです。ハーバード卒で社会貢献事業ということは政治家も十分ありえますね。


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